本卦還りと云って暦の干支が六十一年で生まれた年の干支にもどることからこの名がいわれます。還暦祝いは、昔から赤ちゃんに還るという意味と赤は魔除けの色ということから赤いちゃんちゃんこ、赤いずきん、赤い座布団など赤い色のものを贈るしきたりがあります。

唐の詩人杜甫の詠んだ「人生七十年古希稀なり」から出ています。昔は短命な人が多く七十歳まで長寿を保つのは本当にまれであったのですが、今日では決してまれなものではなくなっています。

喜の字を略すと森の形に「七七七」が重なるので七十七歳のお祝いをいいます。室町時代から始ったといわれ本来は厄年の一つであったともいわれます。

傘の略字が縦並びに「八十」となり、八十に見えるところからこの名がついたものです。

「米」の字が八十八からできているところから米寿となり「米の祝い」とも云われます。昔は近親・縁故を招いて祝宴を催し参会者に枡の斗掻（とかき）や火吹竹（ひふきだけ）を贈る風習があったそうです。

「卒の祝い」ともいい「卒」の俗字、縦並びに「九十」が九十と読めるところからこの名が出ています。

「白字の祝い」ともいい、百の字から一の字をとると「白」となりまた百から一を引くと九十九にもなることからこの名がついたものです。